『ドイツ語教育』28号の＜フォーラム＞のテーマは「到達度の評価」に決まりました。

　近年は、初等教育・中等教育分野で、観点別学習評価（知識・技能／思考・判断・表現／主体的に学習に取り組む態度）が導入されたことで、評価の問題がよく取り上げられています。 外国語科に限らず、全ての教科で新しい学習指導要領に基づき教育を受けてきた学生を受け入れる大学での教育も、学習評価を再考する時期かもしれません。

　初等教育・中等教育の学習指導要領とは切り離しても、ドイツ語学習の目標が以前に増して多様化し、評価すべき項目も多様になってきています。従来の物差しでは測れなくなってきており、ルーブリック、ポートフォリオなどによる新たな評価方法を用いている授業も増えてきていることでしょう。従来のペーパーテストだけでは到達度が測りづらくなり、達成度を確認する試験や課題にも様々な工夫がなされる必要があります。

　到達度を評価するということには、授業でどのような到達度を設定し、授業をどう展開し、どのような試験を実施し、そしてどう評価するかという一連の活動に対するポリシーが関わります。新たな評価の観点や評価方法の提案、実践例、実践にあたっての困難や問題点など、さまざまな情報や意見が寄せられることを期待しています。

　投稿ご希望の方は、編集委員会（red(at)vdjapan.org  (at)は@に置き換えてください）まで氏名と題目（仮題）をお送りください。執筆申し込みをお待ちしております。なお、執筆申込み締切日は6月30日、原稿締切は8月31日です。『ドイツ語教育』27号では、執筆申込み締切日を5月31日としておりましたが、フォーラムのテーマお知らせが例年より遅くなってしまいましたので、すべてのカテゴリー（論文、研究ノート、実践報告、書評、新刊紹介、開催報告、ドイツ語ミニ情報）につきましても、執筆申込み締切日を6月30日とします。なお、原稿締切はこれまで通り8月31日とします。奮ってお申し込みください。

Thema der Rubrik „Forum“ im 28. Heft ist „Evaluation von Leistungen“.

In den letzten Jahren wurden in der Grund- und Mittelschulbildung Japans neue Lehrpläne eingeführt, in denen die fähigkeitsspezifische Evaluation in allen Fächern, nicht nur im Englischunterricht, eine große Rolle spielt. Studierende, die im Rahmen dieser neuen Lehrpläne gelernt haben, beginnen nun an den Hochschulen auch Deutsch als Fremdsprache zu lernen, weshalb die Evaluation auch im Bereich DaF erneut betrachtet werden sollte.

Die Ziele des Deutschlernens haben sich mittlerweile diversifiziert und die zu evaluierenden Kategorien sind ebenfalls vielfältiger als früher geworden. Herkömmliche Maßstäbe der Bewertung scheinen nicht mehr ausreichend, und es werden immer mehr Erfahrungen mit neuen Hilfsmethoden wie Rubriken und/oder Portfolios berichtet. Die Bewertung der Leistungen steht in Wechselwirkung mit der Zielsetzung, der Planung sowie dem Ablauf des Unterrichts und der Durchführung der Abschlussprüfungen. Es gibt also vielseitige zu besprechende Fragen und Aspekte.